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接地点の確認

接地点が滑空場内にあれば、せいぜい蛇行ですむが、接地点が滑空場外にあったら、どうなるか。滑空場外に出れば出るほど、180°旋回以上の旋回が必要となる。これは、これから以後の操作にも関連する。

索切れの高度と位置との関係
1)目機の高度と滑空場に対する自機の位置を確認する。これによって、処置の方法が違ってくる。まず、自機の位置と高度の判定は、次のようにすればよい。しかし、索切れのとき、まず第一に完全な滑空姿勢にしてから、レリーズを操作して、索を離脱する。そして、速度が充分にあることを確認してから、スポイラーを全開するか、フラップを最大に下げ、ちょうど着陸のために直進していくのと同じようなアプローチの姿勢を滑空場に対してとる。その姿勢のまま、3−58図のような目安を確認する。
3−58図(a)の場合には、3−54図のA点よりも手前の位置にあるので
そのまま直進してもさしつかえない。できれば、3−59図のように、風向に注意し、滑走路の風下側を飛行し、接地点がやや風上になるように機首を向け、滑空および滑走距離を長くとれば、理想的である。もしも、前方にウインチがあるときは、ウインチよりも風下側へ向けるようにすれば、なお安全である。しかし、あまり端によりすぎても、草に翼端をとられることもあるから注意する。この際、もっとも注意しなければならないことは、上昇姿勢から滑空姿勢へ移るときに、時間がかかりすぎ、失速状態で落下しながら着陸することである。
2)滑走距離が充分にないような場合には、

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